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第103話  三歩先の距離

Penulis: 菊池まりな
last update Tanggal publikasi: 2026-08-23 13:00:25

夜風がまだ少しだけ湿っていて、雨上がりの匂いが残っている。

 三人で歩く帰り道は、どうしてこんなにも“気まずさ”がよく響くのだろう。

「いや〜、ほんと偶然でしたね!」

 瑠奈はテンション高めに、コンビニ袋をぶらぶらさせながら言った。

「うん、まあ……偶然だね」

 嵩さんは苦笑い。ただ、歩く速度は自然と私に合わせてくれている気がする。

 なのに。

「中谷先輩、歩くのちょっと早くなってません?」

 瑠奈が笑って言う。

「えっ!? そ、そんなことない!! むしろ大嫌いだから早歩きになってるだけ……」

 また言った。

 また言っちゃった。

 大嫌い……本当は全然そんなことないのに。

「大嫌いって言いながら歩幅合わせてくれてるの、可愛いですよ
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